|
昔の修験者や行者は山中での修行の際、腰に「そば粉」を入れた袋をぶら下げ、水で練って食べたと言われている。又そば粉を練ったものに梅干をすり入れた丸薬を持ち歩いたとされている。
比叡山延暦寺の荒行「千日回峰行」においては最も過酷な9日間の断食断水不眠の行に入る100日前から五穀断ちが行なわれ五穀に入らないそばと少しの野菜を食べて荒行に備えたそうである。
そばは豊富で質の良い栄養素が含まれており、小麦粉に比べデンプン粒が小さく消化がよい。昔の人は経験的にそばが優れた食品であることを知っていたのである。
では一体そばにはどんな栄養素が含まれ、そばの芽にはどんな素晴らしい効用があるのでしょうか?
1.高血圧や糖尿病から守るルチン
そばの成分の筆頭にあげられるのがルチンです。ルチンは、穀類ではそばにしかなく、しかも大量に含まれています。ルチンは、ビタミンPの一種で、毛細血管を強化し、血圧を降下する働きがあり、心臓病や動脈硬化、高血圧の予防になります。
また、膵臓を守り、インシュリンの分泌を促すため、糖尿病の予防と抑制にも役立ちます。
2.そばポリフェノールでボケ防止
ひとしきり話題を呼んだ赤ワインの成分のひとつ、ポリフェノールは、そばにも含まれています。ポリフェノールには、さまざまな病気を引き起こす活性酵素を除去する働きがあります。その効果は絶大で、悪玉コレステロールの発生を防いだり、血管を丈夫にしたり、脳の記憶細胞を活性化します。
特にそばポリフェノールは、脳の記憶細胞が死滅するのを防ぎ、記憶させる効果が高いのです。
3.畑の牛肉と呼ばれるほどの高タンパク
白米やパンなど、他の炭水化物と比べ、そばには血や肉となるタンパク質が最も多く含まれています。
体内で吸収されて必須アミノ酸に変わるタンパク質が、どれくらい含まれているかを測ると、白米が6
4.小麦粉が44に対して、そば粉のたんぱく価は、92。畑の肉と呼ばれる大豆ですら86です。
これは、 まさしく「畑の牛肉」という名にふさわしい値です。また、そばには基礎体力を整えるスレオニン、強肝作用のあるメチオニン、美しい肌を保つシスチン、白米には少ないトリプトファンや、小麦粉に不足している
リジンも、多く含まれています。
4. 便秘症、愛飲家にもおすすめ
女性の悩みのひとつ、便秘症の解消にも、そばはおすすめです。
白米の2.5倍もヘミセルロース(食物繊維)が含まれており、
毎日食べれば、効果が現れます。
ビタミンB1は、白米や小麦粉の4〜5倍も含まれており、脚気や食欲不振を予防してくれます。
口内炎や口角炎を予防するビタミンB2や老化防止に役立つビタミンE、少量です
が疲労回復、胃潰瘍防止、神経の緊張を和らげるパントテン酸も含まれています。
脂肪肝や肝硬変やガンを予防する、コリンも注目に値します。
5消化よく、ダイエットにも効果的
そばには、タンパク質や脂肪を分解する各種酵素が多く含まれます。
タンパク質は75%、脂肪は84%、炭水化物は97%まで消化されるという、理想の消化力です。ちなみにカロリーは、そば粉100gを打つと、盛りそば1枚分で
350kcalほど。白米100gのご飯は、茶碗1杯分で約340kcal、 ほぼ同程度のカロリーです。
ただし、ご飯はそれだけで食べることは少ないですが、そばは薬味とつゆに卵や野菜を一品添えるくらいで栄養は十分です。そばが低カロリーで、ヘルシーだと言われる理由でしょう。スリムになりたいなら無理なダイエットより、そばを食べるに限ります。便秘症の解消に役立つヘミセルロース(食物繊維)は、白米の2.5倍含まれています。脚気、食欲不振を予防するビタミンB1は白米の4倍から5倍も含まれています。
口内炎や口角炎を予防するビタミンB2、老化防止に役立つビタミンE、ガン・肝硬変・脂肪肝を予防するコリン、そして今話題のポリフェノールも「そばの実」には含まれています。ポリフェノールとは、血管を丈夫にしたり、様々な病気を引き起こす活性酸素を除去する働きがあります。特に、「そばの実」に含まれるそばポリフェノールは
、多くの有効成分を含んでいます。最近の研究では特に、脳の記憶細胞に有効なことがわかってきました。
ソバポリフェノールは脳の記憶細胞が死滅するのを防ぎ、ボケ(老人性痴呆症)防止に役立つといわれています。そのポリフェノールの一種であり今最も注目を浴びている「ルチン」は食品では唯一そばだけに含まれています。
そばの種子に最も多く含まれているのはでんぷんですが、そばの栄養素で最も注目されているのは、かつてビタミンPとも呼ばれたルチンです。
ルチンは殻や種皮に多く含まれ、紫外線からの害を防ぐ色素物質ポリフェノールの中のフラボノイド類に分類される物質です。そばポリフェノールと呼ばれることもあり、そばにやや緑や黄色みがあるのはこのルチンの色のためなのです。
ルチンはビタミンCと一緒になって毛細血管の弾力性を保つ働きがあるので、動脈硬化や脳卒中を防ぐ作用があります。これは脳内の毛細血管も丈夫になることになり、ポリフェノールは抗酸化物質ですので脳細胞の死滅を押さえ脳の老化防止にも効果的とされています。また、ルチンには血圧を下げる作用があります。
血圧は、肝臓や腎臓で作られる血圧を上げる物質アンギオテンシンIIと下げる物質ブラジキニンがお互いに拮抗してバランスを保っています。このバランスが崩れてアンギオテンシンIIの量が増えると高血圧となるのです。そばのルチンを始め、茶、大豆食品、魚介類、ワインなどにはアンギオテンシンIIの働きを押さえる作用があります。加えてそばにはグルタミン酸から生成される血圧降下物質のガンマー・アミノ酪酸も含まれています。これらが作用して穏やかに効果的に血圧を下げてくれるのです。
ルチンは日照量の多い南の地域で栽培されたそばに多く含まれています。またふつうのそばよりダッタンそばにより多く含まれ、その量は100倍とも言われています。
ルチンの他には、疲労回復効果のあるビタミンB1、肝機能を強化するコリン、胃腸の働きを整えてくれる亜鉛、銅、鉄、カリウムなどのミネラル、良質のタンパク質が含まれています。中でもタンパク質の含有量は同じ穀物である精白米や小麦粉に勝り穀物類の中では最も多く含まれています。種皮や殻には食物繊維であるヘミセルロースが多量に含まれています。
ルチンについて
穀物の中では、そばだけに含まれる「そばポリフェノール」で、血管の弾力性を高めて強化する働きがあります。中国では、韃靼そば茶を「苦蕎麦」という名で昔から漢方薬として取上げられていました。
「ルチン」は、抗酸化作用を有している上、毛細血管の弾力を高めて強化し、血管がもろくなるのを防ぎます。
又、血圧上昇物質の働きを抑えて、高い血圧を下げる効果があります。そして、すい臓機能を活性化させインシュリンの分泌を促し、さらに脳の記憶細胞の酸化を防ぎ、脳細胞の活性化を促します。
現在、「ルチン」は、血管補強剤。毛細血管性止血剤として用いられ、高血圧・狭心症・心悸亢進・動脈硬化症・慢性胃腸出血・糖尿病等の薬の原料として使われています
ポリフェノールについて
植物は種々の環境ストレスから自分を守る防御機構を備えています。こうした機構を担う物質の一つであるポリフェノールは、抗酸化作用を持つ物質として最近注目を集めています。 ポリフェノールとは、ベンゼン環上に2個以上の水酸基を持つ、多価フェノール性物質の総称です。一般的なポリフェノールの作用としては、脳代謝機能活性化、抗変異原性作用
、抗腫瘍作用、抗動脈硬化作用、糖尿病改善作用、抗炎症作用、抗ウイルス作用などがあります。
抗酸化作用について
酸素は生体にとって必須である反面、酸素を利用することにより生じる活性酸素種は生体に傷害を及ぼすことが明らかになっています。 エネルギー代謝や薬物代謝などの内的要因、またストレス、化学物質、紫外線などの外的要因により生じた有毒な活性酸素種は非常に反応性が高く、生体膜、脂質、たんぱく質、DNA等を攻撃します。
その結果、炎症、老化、癌などを含む非常に多くの症状を引き起こすことが解っています。抗酸化作用とは、こうした酸素毒から生体を防御する働きを示しています。 |